論文紹介

第3回論文紹介(2004.6更新)

グループ名
生体調節論 生体応答論
著者
水野智亮、久本直毅、寺田敬、近藤多恵、足立誠、西田栄介、Dennis H. Kim、Frederick M. Ausubel、松本邦弘
タイトル(英)
The Caenorhabditis elegans MAPK phosphatase VHP-1 mediates a novel JNK-like signaling pathway in stress response
タイトル(日)
線虫MAPキナーゼホスファターゼVHP-1はストレス応答において新規JNK様シグナル伝達経路を制御する
発表された専門誌
EMBO J., 23(11):2226-34. (2004) [PubMed]

MAPキナーゼ(MAPK)カスケードはMAPKの段階でMAPKホスファターゼによって不活性化される。しかしながら、個体レベルにおけるMAPKホスファターゼの機能については不明な点が多い。今回、我々は、線虫MAPKホスファターゼであるVHP-1の機能解析を行った。vhp-1欠失変異体は幼虫期に発生を停止するが、この変異表現型はJNK様MAPKをコードするkgb-1、MKK7型MAPKキナーゼ(MAPKK)をコードするmek-1、MLK型MAPKKキナーゼ(MAPKKK)をコードするmlk-1それぞれの機能欠損型変異によって抑圧される。今回示す遺伝学的解析結果、生化学的解析結果はVHP-1がKGB-1MAPK経路において重要な機能を果たしていることを示している。また、KGB-1MAPK経路構成因子の機能欠損型変異体は重金属に対して高い感受性を示す。これらの結果は、KGB-1MAPK経路によって制御されるストレス応答の統合および調節において、VHP-1が中心的な役割を果たしていることを示している。

図1:


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