論文紹介

第28回論文紹介(2016.11更新)

グループ名
生体膜機能グループ
著者

竹川宜宏、小嶋誠司、本間道夫

タイトル(英)
Mutational analysis and overproduction effects of MotX, an essential component for motor function of Na+-driven polar flagella of Vibrio
タイトル(日)
ビブリオ菌Na+駆動型べん毛モーター構成因子MotXの変異体解析および大量発現による影響
発表された専門誌
The Journal of Biochemistry・in press・2016

細菌べん毛モーターは様々なタンパク質からできた回転モーターであり、中心軸やいくつかのリング状構造、固定子などから構成される。海洋性細菌Vibrio alginolyticusのNa+駆動型極べん毛モーターは特異的なリング状構造“Tリング”を持ち、これは2種類のペリプラズムタンパク質MotXとMotYからなる。Tリングは、回転力産生ユニットとして働くPomA/PomB固定子複合体のモーターへの集合において必須であることが知られている。Tリングのモーター機能における働きを調べるため、MotXへのランダム変異導入を行ったところ、モーター機能を阻害あるいは向上する変異体が単離された。MotXの部分欠失変異体を作成したところ、シグナルペプチドおよびC末端領域はべん毛モーター機能において必須ではないことが明らかとなった。また、MotXの過剰発現は生育阻害や異常な細胞形を引き起こすことから、MotXはべん毛モーター機能以外に細胞形態制御に関与するこれまで予期しなかった役割を持つことが示唆された。

図1:べん毛モーターの模式図とTリングおよびMotX

図2:本研究で得られたMotX変異および表現型


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