論文紹介

第28回論文紹介(2016.11更新)

グループ名
生殖生物学グループ
著者

T. Nishimura, S. Nakamura, M. Tanaka

タイトル(英)
Structurally and functionally common unit in testes and ovaries of medaka (Oryzias latipes), a teleost fish.
タイトル(日)
メダカ精巣と卵巣とに見られる、機能的にも組織学的にも共通の構造について
発表された専門誌
Sexual Development (2016) 10, 159-165. (Invited Review) DOI: 10.1159/000447313

卵巣と精巣は共通の生殖原基から分化するものの、組織学的に異なった構造からなる器官に分化すると考えられてきた。ところがメダカの卵巣で生殖幹細胞の存在が脊椎動物で初めて証明され、その生殖幹細胞が存在するニッチ構造「生殖細胞のゆりかご」構造が明らかとなった。そしてこの「生殖細胞のゆりかご」構造が精巣のニッチ構造と共通の単位(基底膜とsox9発現細胞)によって構成されることを議論する。このことは一見異なって見える2つの器官が共通の単位から構成されることを示している。哺乳類成熟卵巣では生殖幹細胞が失われているためこの共通な構造が明確ではない。しかし両器官の分化は基本的にメダカと同じと考えられる。

図1:


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