論文紹介

第29回論文紹介(2017.6更新)

グループ名
超分子構造学研究グループ(分子生物第三)
著者

平野 秀美、小林 純也、松浦 能行

タイトル(英)
Structures of the karyopherins Kap121p and Kap60p bound to the nuclear pore-targeting domain of the SUMO protease Ulp1p
タイトル(日)
SUMOプロテアーゼUlp1pの核膜孔ターゲティングドメインと核移行受容体Kap121pおよびKap60pの複合体結晶構造
発表された専門誌
J. Mol. Biol., 429: 249-260 (2017)

出芽酵母のSUMO プロテアーゼUlp1pは、SUMO (small ubiquitin-like modifier)前駆体の成熟型へのプロセシング、および、SUMO化修飾されたタンパク質の脱SUMO化反応を触媒するという2つの役割をもち、細胞分裂、DNA修復、転写、mRNA品質管理など、多様な細胞内プロセスに関与する。Ulp1pは主に核膜孔に局在する。Ulp1pが核膜孔に局在することが、正常なSUMO化修飾制御のために重要であると考えられている。本研究では、Ulp1pの核膜孔ターゲティングドメインとKap121pおよびKap60pとの複合体結晶構造解析および生化学的機能解析を行った。その結果、Ulp1pの核膜孔局在機構についての通説(Ulp1pは核移行受容体とのunconventionalな相互作用を介して核膜孔に繋留されるとのモデル)を覆す新しい知見を得た。

図1:(A) Kap121p-Ulp1p複合体の結晶構造、および、(B) Kap60p-Ulp1p複合体の結晶構造


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