論文紹介

第29回論文紹介(2017.6更新)

グループ名
生体機序論グループ
著者

久本 直毅、松本 邦弘

タイトル(英)
Signal transduction cascade in axon regeneration : insights from C. elegans
タイトル(日)
神経軸索再生におけるシグナル伝達経路:C.エレガンスからの洞察
発表された専門誌
Current Opinion of Genetics and Developments 44, 54-60 (2017)

神経損傷後の軸索再生は、ヒトを含む多くの動物において保存された生物学的過程である。線虫Caenorhabditis elegansは、神経の再生応答を研究するための、遺伝学が使えるモデルとして近年登場した。この生物を用いた最近数年の活発な研究により、線虫からヒトまで保存された一連の内在性及び外在性シグナルが軸索再生を制御することが明らかとなっている。さらなる解析から、それらの経路が幾つかのシグナルネットワークを形成して、最終的にJNK MAPキナーゼ経路に収束することも示された。この総説では、線虫の神経軸索再生を制御するシグナルに関する最近の知見と、哺乳動物を含む他の生物におけるそれらの保存された役割について概説する。

図1:神経軸索再生を制御する線虫JNK経路およびその上流経路の模式図


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