論文紹介

第30回論文紹介(2017.10更新)

グループ名
超分子機能学講座超分子構造学グループ(分子生物第三)
著者

小山 昌子、松浦 能行

タイトル(英)
Crystal structure of importin-α3 bound to the nuclear localization signal of Ran-binding protein 3
タイトル(日)
Ran-binding protein 3 の核移行シグナルとimportin-α3の複合体の結晶構造
発表された専門誌
Biochem. Biophys. Res. Commun., 491: 609-613 (2017)

Ran GTPaseの制御因子の一種であるRan-binding protein 3 (RanBP3)は、さまざまな核-細胞質間輸送経路の制御に関与しており、インフルエンザなどの疾患にも関わる。RanBP3の機能は、PI3K/AktやRas/ERK/RSKのシグナル伝達系によるSer58リン酸化によって制御される。Ser58はRanBP3の核移行シグナル(NLS)のすぐ近く(C末端側)に位置する。本研究で我々は、ヒトRanBP3のNLSと核移行受容体importin-α3の複合体の結晶構造の結晶構造を解いた。結晶構造をベースにしたインシリコドッキングシミュレーションにより、Ser58のリン酸化がRanBP3とimportin-α3の相互作用の変調を介してRanBP3の機能を制御する可能性が示唆された。

図1:Ser58がリン酸化されたRanBP3とimportin-α3の相互作用のモデル


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