論文紹介

第30回論文紹介(2017.10更新)

グループ名
超分子構造学研究グループ(構造生物学研究センター)
著者

Jiang S, Ghoshdastider U, Narita A, Popp D, Robinson RC.

タイトル(英)
Structural complexity of filaments formed from the actin and tubulin folds.
タイトル(日)
アクチン、チューブリン類似構造を持つ蛋白質が作る線維構造の複雑性
発表された専門誌
Communicative & integrative biology. 9:e1242538., 2016

真核生物におけるアクチン線維の構造は非常に保存性が高く、13億年にわたって、ほとんど変わっていない。原核生物においても、アクチン類似蛋白質(actin like proteins, ALPs)が存在する。近年、このALPsが非常に多様な構造を取ることが明らかになってきた(図1)。あるものはアクチン線維構造と類似した2本のストランド構造を持つが、らせんの向きが逆(EcParM)、またあるものは4本のストランドがU字型に並んだ構造を持つ(CtParM)。BtParMは、ParM単体では2本のストランドがコイル構造を作っているが、ParRを混ぜた状態で重合すると、4本ストランドからなる中空の微小管に似た線維構造を作る。原核生物にはチューブリン類似蛋白質も同時に存在し、やはり線維構造を作る。この論文では、ALPsが作る多彩な構造をレビューし、チューブリン類似蛋白質が作る線維、真核生物のアクチン、微小管と比較も行った。

図1:さまざまなアクチン類似蛋白質線維構造(青とオレンジ)と微小管類似蛋白質線維構造(赤と黄色)


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