論文紹介

第32回論文紹介(2018.10更新)

グループ名
遺伝子解析学グループ(遺伝子実験施設)
著者

一瀬 瑞穂、杉田 護

タイトル(英)
The DYW domains of pentatricopeptide repeat RNA editing factors contribute to discriminate target and non-target editing sites
タイトル(日)
RNA編集因子であるPPRタンパク質のDYWドメインは標的編集部位の認識に寄与する
発表された専門誌
Plant & Cell Physiology 59 (8), 1652-1659 (2018)

植物オルガネラ(葉緑体とミトコンドリア)のC-to-U RNA編集に核コードのpentatricopeptide repeat (PPR)タンパク質が重要な役割を担っていることが知られています。私たちはヒメツリガネゴケのオルガネラmRNAに存在する全13カ所のRNA編集に関わる9種のPPRタンパク質を数年前に明らかにしました。これら全てのPPR編集因子はC末端にDYWドメインを持っていますが、この役割についてはよくわかっていませんでした。本論文では、変異を導入したPPR編集因子を用いた相補実験により、DYWドメイン内に保存されたZn結合モチーフがRNA編集に必須であることを明らかにしました。これにより、PPR-DYWタンパク質がRNA編集反応を触媒するシチジンデアミナーゼであることが強く示唆されました。また、これまでRNA編集部位は、PPR-DYWタンパク質の配列特異的なRNA結合性PPRモチーフの領域によって認識されることがわかっていましたが、今回さらにDYWドメインも編集部位の認識に関わっていることを明らかにし、その認識に重要な領域を同定しました。

図1:


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