論文紹介

第35回論文紹介(2020.7更新)

グループ名
脳回路構造学グループ
著者

Yuki Ishikawa, Mao Fujiwara, Junlin Wong, Akari Ura, Azusa Kamikouchi

タイトル(英)
Stereotyped Combination of Hearing and Wind/Gravity-Sensing Neurons in the Johnston’s Organ of Drosophila.
タイトル(日)
ショウジョウバエのジョンストン器官における聴覚と風/重力感覚ニューロンの組み合わせ
発表された専門誌
Frontiers in Physiology 10:1552, doi: 10.3389/fphys.2019.01552, 2019年12月

ハエの触角にあるジョンストン器官(Johnston’s organ, JO)は、音や風、重力など、多様な機械刺激を検知する感覚器官である。ジョンストン器官は、機械感覚ニューロンであるJOニューロン2~3個ずつがユニット状に区画化されたスコロピディウム(scolopidium)と呼ばれる構造の集合によって構成される。JOニューロンには、振動刺激(音など)に応答するサブグループと傾き刺激(風や重力など)に応答するサブグループが存在する。どのようなJOニューロンの組み合わせがスコロピディウムを構成するのかを理解するために、私たちは各サブグループを様々な組み合わせで標識した。すると、スコロピディウムに単一のサブグループのJOニューロンが複数存在することはほとんどないことがわかった。これは、スコロピディアが異なる感覚刺激に応答するJOニューロンの組み合わせによって構成されていることを示唆している。

図:

図A ショウジョウバエの触角。触角第二節の中にJOニューロン(緑)が存在する。

図B ジョンストン器官を構成するスコロピディウム。2〜3個のJOニューロンが区画化された構造を持つ。

図C スコロピディウムの断面。

図D スコロピディウムとJOニューロンの蛍光標識図。各スコロピディウムの中に存在するJOニューロンを観察することができる。


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