論文紹介

第22回論文紹介(2014.1更新)

グループ名
発生成長制御学グループ
著者

金森 章、外山 恵子

タイトル(英)
A transgenic medaka line with visible markers for genotypic and phenotypic sex
タイトル(日)
性の遺伝子型と表現型を可視化したトランスジェニックメダカ系統
発表された専門誌
Environmental Science and Technology 47:6640-6645. (2013)

内分泌かくらん物質の in vivo アッセイには正確な遺伝子型の判別が欠かせない。したがって遺伝子型を可視化できれば、PCRの手間がはぶけて便利である。本研究では、脳で発現するGFPがオス決定遺伝子座の近傍に挿入されたトランスジェニックメダカ系統を紹介する。このトランスジーンを、性にリンクした色素マーカーとともに使用すれば、受精後3日で信頼性高く性の遺伝子型判別が可能になる(約2000匹の子孫で1匹の組み換え体も無い)。さらに、初期の卵母細胞で特異的に発現するGFP遺伝子を導入し、ふ化後8日で表現型の性も判別可能にした。この系統をもちい、よく知られた性ステロイドによるメダカの性転換がかんたんに検出できた。このメダカ系統は生殖巣性分化を指標にした研究、とくに内分泌かくらん物質の検出に、有用だろう。

図1:

ふ化後8日めのメダカ稚魚。脳でGFPが発現し白色色素胞のないもの(上)が遺伝子型XXで卵巣で強いGFP蛍光がみられる。一方脳でGFP発現が見られず白色色素胞があるもの(黄色の点々)は遺伝子型XYで生殖巣でのGFP発現も無い。

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