論文紹介

第24回論文紹介(2014.10更新)

グループ名
分子修飾制御学グループ
著者

Nakatsukasa K, Kanada A, Matsuzaki M, Byrne SD, Okumura F, Kamura T.

タイトル(英)
The Nutrient Stress-induced Small GTPase Rab5 Contributes to the Activation of Vesicle Trafficking and Vacuolar Activity.
タイトル(日)
栄養ストレス誘導性低分子GTPase Rab5は小胞輸送と液胞の活性化に寄与する。
発表された専門誌
Journal of Biological Chemistry, 289, 20970-20978, 2014

Rabファミリーに属する低分子GTPaseは、様々なエフェクター因子と結合することによって、膜輸送を時空間的に制御している。これまでに、Rabタンパク質の生化学的な解析は行われてきたが、Rabタンパク質の発現制御機構には不明な点が多い。本研究では、出芽酵母Rab5の3つのアイソフォームの一つであるYpt53が、栄養ストレス条件下で誘導されることを見出した。ストレスのない通常条件では、恒常的に発現しているRab5アイソフォームVps21が、ゴルジ体-液胞輸送および液胞活性を制御している。しかし栄養ストレス条件下では、Ypt53の発現が誘導され、Vps21と重複して機能することが分かった。その結果、活性酸素の発生やミトコンドリアの機能障害が抑制されることを見出した。すなわち、Ypt53は栄養ストレス条件下でVps21の機能を部分的に相補することによって、細胞の環境変化への適応を促しているものと考えられた。

図1:

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