論文紹介

第24回論文紹介(2014.10更新)

グループ名
生体応答論グループ
著者

慶田城迅、Pastuhov Strahil、西岡朋生、渡辺崇、貝淵弘三、松本邦弘、花房洋

タイトル(英)
Phosphorylation of CLIP-170 by LRRK1 regulates EGFR trafficking by promoting recruitment of p150Glued to MT plus-ends
タイトル(日)
LRRK1によるCLIP-170のリン酸化は、p150Gluedの微小管プラス端への局在を促進することでEGFR輸送を制御している
発表された専門誌
Journal of Cell Science,In press

Leucine-rich repeat kinase1(LRRK1)はRasに似たGTPaseドメインとMAPKKキナーゼに似たキナーゼドメインを持つユニークなキナーゼ(リン酸化酵素)である。LRRK1は家族性パーキンソン病原因遺伝子LRRK2とファミリーを形成しており、その生理的機能は臨床的にも注目されている。我々はこれまで、LRRK1がキナーゼ活性依存的に、上皮成長因子受容体(EGFR)の細胞内トラフィックを制御していることを明らかにしてきた。しかし、LRRK1の基質は不明であった。本研究で我々は、LRRK1の基質として微小管プラス端結合分子CLIP-170を同定した。CLIP-170は、ダイニン/ダイナクチン複合体を微小管プラス端に局在させ、様々なCargo(積み荷)の輸送に重要であることが報告されている。我々は、LRRK1がCLIP-170のC末zinc fingerドメイン(1384番目のスレオニン残基)をリン酸化し、CLIP-170とダイニン/ダイナクチンとの結合を促進することで、ダイニン/ダイナクチンの微小管プラス端への局在を制御していることを明らかにした。またLRRK1によるCLIP-170のリン酸化は、EGFRのダイニン依存的な輸送に必須であることを明らかにした。LRRK1はEGFRの細胞内輸送を制御することで、細胞増殖シグナルをコントロールしていると考えている。

図1:

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