論文紹介

第37回論文紹介(2021.6更新)

グループ名
微生物運動グループ
著者

竹川 宜宏、川本 晃大、佐久間 麻由子、加藤 貴之、小嶋 誠司、木下 実紀、南野 徹、難波 啓一、本間 道夫、今田 勝巳

タイトル(英)
Two distinct conformations in 34 FliF subunits generate three different symmetries within the flagellar MS-ring
タイトル(日)
34個のFliFサブユニットの2つの異なるコンフォメーションが、べん毛MSリングに3つの異なる対称性を生み出す
発表された専門誌
mBio・12(2)・e03199-20・2021年

細菌のべん毛は、運動に不可欠な蛋白質ナノマシンである。べん毛基部に存在するMSリングは、細胞質膜に埋め込まれており、べん毛形成の最初期に形成される(図1)。MSリングは、単一の蛋白質FliFが34分子集合することで形成される。本研究では、低温電子顕微鏡とX線結晶構造解析を組み合わせることで、MSリングの全体構造を明らかにした(図2)。FliFはIII型ニードル複合体の構成要素と類似した2つのドメイン(ドメイン1とドメイン2)を有し、これらのドメイン34個がMリングの内側の23回対称のリングと11回対称の歯からなる歯車状構造を取ることが分かった。さらにその上部においてドメイン3が34回対称の大きなリングを形成する。これらの異なるリングの対称性がMSリングの多機能性を実現していることを明らかにした。

図1:

図2:

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