論文紹介

第40回論文紹介(2022.10更新)

グループ名
超分子構造学グループ
著者

Yong Quan Tan, Samson Ali, Bo Xue, Wei Zhe Teo, Lay Hiang Ling, Maybelle Kho Go, Hong Lv, Robert C Robinson, Akihiro Narita, Wen Shan Yew

タイトル(英)
Structure of a Minimal α-Carboxysome-Derived Shell and Its Utility in Enzyme Stabilization
タイトル(日)
最小のαカルボキシソーム構造と、蛋白質安定化の応用
発表された専門誌
Biomacromolecules 22 (10), 4095-4109 2021

バクテリアのマイクロコンポーネントは、蛋白質から作られる多面体で、効率的に代謝を行うための蛋白質のパッケージとして使われている。その一つである化学合成独立栄養細菌Halothiobacillus neapolitanusのαカルボキシソームを元に、二種類の蛋白質だけからなる人工の最小マイクロコンポーネントを作成した。そのクライオ電子顕微鏡構造解析を行い、多面体構造を作る相互作用の詳細が明らかになった。また、人工マイクロコンポーネントの中に蛋白質を閉じ込めることに成功。閉じ込められた蛋白質は、安定性が著しく向上した。これは人工マイクロコンポーネントの様々な応用に道を開くものである。

図1:人工マイクロコンポーネント構造。同じ二種類の蛋白質の組み合わせで、二種類の人工マイクロコンポーネントが形成される。

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