本領域の久本直毅教授と酒井芳樹博士後期課程学生らの研究成果が、ヨーロッパ科学雑誌「EMBO Reports」と日本の研究.comに掲載され、プレスリリースされました
2022年10月25日更新
本領域の久本直毅教授、酒井芳樹博士後期課程学生らの研究グループは、動物ではわずかな種類のタンパク質にだけ起きるヒスチジンのリン酸化について、その役割のひとつが神経切断後の再生抑制であることを新たに発見しました。ヒトの神経損傷治療法の開発促進の足がかりの一つになることが期待されます。
この研究成果は、2022年10月24日19時(日本時間)付ヨーロッパ科学雑誌「EMBO Reports」と日本の研究.comに掲載されました。
詳細はリンクページをご覧ください。
本領域の松林嘉克教授と大西真理助教らの研究成果が、米国科学誌「Science」に掲載され、中日新聞他で紹介されました
2022年10月14日更新
本領域の松林嘉克教授と大西真理助教らの研究グループは、植物のストレス応答と成長の切り替えを制御するペプチドホルモンと受容体を発見しました。
植物は、自然環境下における病害・温度・塩などの様々なストレスに適応するために、成長に使うエネルギーの一部を状況に応じてストレス応答に回すしくみを持っています。本研究では、ペプチドホルモンPSYとその受容体PSYRが、細胞間シグナリングを介してストレス応答のONとOFFを切り替えていることを発見しました。非常に興味深いことに、受容体PSYRはリガンドであるPSYが結合していないときに活性化してストレス応答を誘導し、逆にPSYの結合によって不活性化されます。普段は全身の細胞で発現しているPSYのはたらきにより、ストレス応答が抑制され成長が促されていますが、この通常とは逆の活性化メカニズムによって、植物は巧みなストレス応答能力を発揮します。すなわち、組織の一部が環境ストレスによってダメージを受けて代謝不全になるとPSYが生産されなくなり、局所的にリガンド濃度が低下します。その結果、ダメージ部位の周辺部の細胞においてのみPSYRが活性化してストレス応答が誘導され、効率よくダメージの拡大を防ぐことができます。
この研究成果は、2022年10月14日付米国科学誌「Science」に掲載され、同日の中日新聞朝刊一面および日本経済新聞電子版にも掲載されました。
詳細はリンクページをご覧ください。
トランスフォーマティブ生命分子研究所(本領域兼務)の中村匡良特任准教授らの研究成果が、米国科学誌「PNAS」に掲載され、プレスリリースされました
2022年10月11日更新
トランスフォーマティブ生命分子研究所(本領域兼務)の中村匡良特任准教授らの研究グループは、分子ドッキングと分子動力学シミュレーションにより、植物の輸送体SWEET13が異なる二種類の基質(スクロースとジベレリン)を認識する際の構造をそれぞれ予測し、予測されたアミノ酸残基への変異導入によりSWEET13の基質選択性を操作することに成功しました。この手法により、基質ごとにSWEET13の輸送活性を調べることが可能になり、シロイヌナズナの花粉成熟にはスクロースの輸送が重要であることが明らかになりました。
この研究成果は、2022年10月11日付米国科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences/PNAS」に掲載されました。
詳細はリンクページをご覧ください。
ニューロサイエンス研究センター/高等研究院の辻村啓太特任講師が執筆した総説論文が国際科学雑誌・Brain Sciences誌より出版されました
2022年10月09日更新
ニューロサイエンス研究センター(高等研究院兼任)の辻村啓太特任講師/脳機能発達制御学グループ・グループディレクターが執筆した総説論文が国際科学雑誌・Brain Sciencesより出版されました。脳発達や疾患病態における小分子ノンコーディング RNAの一種・microRNA(miRNA)の機能に関する知見とそれを研究するための磁気共鳴イメージング(MRI)の有用性を纏めた総説になります。辻村啓太特任講師は筆頭かつ責任著者として寄与致しました。
Title: microRNA Biology on Brain Development and Neuroimaging Approach
Author: Keita Tsujimura, Tadashi Shiohama, Emi Takahashi
Journal: Brain Sciences
Published Date: 9 October, 2022
Link: Brain Sciences
Tsujimura K., Shiohama T., Takahashi E. microRNA Biology on Brain Development and Neuroimaging Approach. Brain Sciences, 12, 1366 (2022)
トランスフォーマティブ生命分子研究所(本領域兼務)の木下俊則教授らの研究成果が、英国学術誌「New Phytologist」に掲載され、プレスリリースされました
2022年10月05日更新
トランスフォーマティブ生命分子研究所(本領域兼務)の木下俊則と東京大学理学系研究科の安藤英伍の研究グループは、植物の気孔が二酸化炭素に応じて閉じる新たな仕組みを発見しました。
この研究成果は、2022年10月1日付英国学術誌「New Phytologist」電子版に掲載されました。
詳細は下記URLをご覧ください。
2022年度科学技術振興機構(以下、JST)による戦略的創造研究推進事業(さきがけ)に、協力講座の野元美佳助教、本講座の相原悠介研究員が採択されました
2022年10月01日更新
2022年度科学技術振興機構(以下、JST)による戦略的創造研究推進事業(さきがけ)に、協力講座遺伝子実験施設植物分子シグナル学グループの野元美佳助教、本講座植物生理学グループの相原悠介研究員が採択されました。
詳細は以下をご覧ください。
詳細は以下をご覧ください。
⬛︎2022年度 戦略的創造研究推進事業(さきがけ)
研究領域:「植物分子の機能と制御」
研究総括:西谷 和彦(神奈川大学 理学部 教授)
研究課題名:機械刺激センサーであるトライコームの分子基盤の解明と応用
研究代表者:野元 美佳(名古屋大学遺伝子実験施設・助教)
研究課題名:植物修飾分子による多面的機能のテイラーメイド制御
研究代表者:相原 悠介(名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所・特任講師)
論文紹介を更新しました。
2022年10月01日更新
毎年2回(6月と10月)論文紹介を更新しています。
2022年10月分を更新しましたので、何卒ご一読ください。